旅行や社員研修、学校行事、冠婚葬祭、送迎などで貸切バスを利用するとき、
「バスって1日いくらなの?」
「人数で料金が決まるの?」
「同じ距離なのに料金が違うのはなぜ?」
と思ったことはありませんか?
実は、貸切バスの料金は単純な「1日○万円」という料金体系ではありません。
基本的には、バスを利用する時間と走行する距離をもとに計算されています。
今回は、貸切バスの料金がどのように決まっているのか、できるだけ分かりやすく解説します。
簡単に言うと、バスが車庫を出てから車庫に戻るまでの総拘束時間と総走行距離で計算します
正確に言うと、バスが車庫を出る準備【点検+点呼】を始めて車庫を出発し、車庫に戻り【点検+点呼】を終えるまでの総拘束時間と、それまでにかかった総走行距離によって計算しています。
これに、高速道路や有料道路の料金や、待機時の駐車場料金など実費分を加算した金額が、バス会社がお客様へ請求する総額です。
この後さらに細かくご説明します。
貸切バスの基本は「時間+距離」

貸切バスの運賃は、大きく分けると次の2つから計算されます。
① 時間制運賃
バスを何時間使用するかによって決まる運賃です。
② キロ制運賃
バスが何km走行するかによって決まる運賃です。
つまり、イメージとしては、
貸切バスの基本運賃 = 時間制運賃 + キロ制運賃
となります。
そのため、「大型バスだから1日○万円」と一律に決まっているわけではありません。
① 時間制運賃とは?
時間制運賃は、バスとドライバーを使用する「時間」に対してかかる運賃です。
たとえば、
朝8時に出発
↓
観光地へ移動
↓
現地で観光
↓
夕方17時に帰着
という運行であれば、実際の運行時間をもとに時間制運賃を計算します。
ここで意外と知られていないポイントがあります。
バスが走っていない時間も料金に関係します
「観光している間、バスは駐車場に停まっているから料金はかからないのでは?」
と思われることがあります。
しかし、貸切バスの場合は、バスが待機している時間も運行のために拘束されています。
そのため、目的地での待機時間なども含めて料金計算に影響します。
さらに、営業所を出発する前の点検や準備、運行終了後の点検などに必要な時間についても、国が定めるルールに基づいて計算されます。
② キロ制運賃とは?
もうひとつが、バスの「走行距離」に応じて計算されるキロ制運賃です。
たとえば、
営業所 → お客様の乗車場所 → 観光地 → お客様の降車場所 → 営業所
という運行をした場合、この運行に必要となる走行距離をもとに計算します。
ここで重要なのが、
お客様が乗っていない区間も走行距離に含まれる
ということです。
「バスに乗っている距離」だけではありません
たとえば、お客様が深谷駅から東京まで貸切バスを利用するとします。
バス会社の営業所から深谷駅までバスを移動させる必要があります。
さらに、東京でお客様を降ろしたあと、バスは営業所まで戻らなければなりません。
このような、お客様を乗せずに走る区間を「回送」といいます。
貸切バスの料金計算では、この回送距離も含めて計算されます。
そのため、
同じ目的地へ行く場合でも、利用するバス会社の営業所の場所によって料金が変わることがあります。
バス料金は「人数」ではなく「バス1台」が基本

貸切バスの場合、基本的には乗車人数によってバス料金が決まるわけではありません。
たとえば、同じ大型バスを同じ行程で利用するのであれば、
20名で利用する場合
30名で利用する場合
40名で利用する場合
でも、基本となるバス運賃の考え方は同じです。
そのため、貸切バスは人数が多くなるほど1人あたりの負担を抑えやすいという特徴があります。
社員旅行や団体旅行、学校行事、部活動の遠征など、大人数での移動と相性が良い交通手段です。
バスの大きさでも料金は変わります
貸切バスには、
・大型バス
・中型バス
・小型バス
などがあります。
バスの種類によって適用される運賃が異なるため、人数や荷物の量、目的に合わせて適切な車両を選ぶことも重要です。
「人数が少ないから必ず小型バスが安い」とは限りませんので、行程を伝えたうえでバス会社に相談するのがおすすめです。
高速道路代や駐車場代は別途必要
「時間+距離」で計算される基本運賃とは別に、運行内容によって追加費用が発生することがあります。
代表的なものは、
・高速道路、有料道路料金
・駐車場料金
・乗務員の宿泊費
・フェリー代
・乗務員の交替が必要な場合の費用
などです。
特に高速道路料金や駐車料金は、見積書のバス運賃とは別項目になっていることがあります。
見積もりを比較するときには、最終的な総額に何が含まれているのかを確認しておくと安心です。
深夜・早朝は料金が変わることがあります
早朝に出発する場合や深夜まで運行する場合には、通常の時間帯とは異なる料金が適用されることがあります。
たとえば、
「朝4時に出発したい」
「イベント終了後、深夜に帰ってきたい」
といった行程です。
また、長距離・長時間の運行では、安全確保のためドライバーを2名配置する場合があります。
そのため、行程によっては同じ走行距離でも料金が大きく変わることがあります。
同じ目的地でも料金が違うのはなぜ?

ここまでの内容をまとめると、貸切バス料金にはさまざまな条件が関係しています。
特に大きいのが、
「何時間バスを使用するのか」
「バスが全部で何km走るのか」
という2点です。
たとえば同じ「深谷から東京への日帰り旅行」でも、
朝7時出発・18時帰着
と、
朝5時出発・22時帰着
では、料金は同じではありません。
また、東京で数時間滞在する場合と、そのまま戻ってくる場合でも変わります。
さらにはバス会社の車庫がどこにあるかによってもかなり変わってきます。
つまり貸切バスは、目的地だけでは正確な料金を出すことができないのです。
見積もりを依頼するときに伝えてほしいこと

貸切バスの料金をできるだけ正確に知りたい場合は、次の内容が決まっているとスムーズです。
① 利用日
② 出発場所
③ 出発予定時刻
④ 目的地・立ち寄り場所
⑤ 帰着場所
⑥ 帰着予定時刻
⑦ 乗車予定人数
これだけ分かれば、バス会社側で走行距離や運行時間を計算し、適切な車両を含めて見積もりを作成しやすくなります。
細かい行程が決まっていなくても、
「○月ごろに30人くらいで深谷から箱根へ日帰り旅行を考えている」
といった段階で相談しても問題ありません。
まとめ|貸切バス料金は「時間+距離」で考えると分かりやすい!
貸切バスの料金について一番覚えていただきたいのは、
「バスを使う時間」と「バスが走る距離」で基本運賃が決まる
ということです。
そして、
・営業所から乗車場所までの回送
・お客様を降ろしたあとの回送
・目的地での待機時間
・高速道路料金や駐車場料金
・早朝、深夜の運行
・ドライバーの人数
などによって最終的な料金が決まります。
そのため、貸切バスは「○○までいくら?」という質問だけでは、なかなか正確な料金をお伝えすることができません。
逆に、ある程度の行程が分かれば具体的な料金を計算することができます。
深谷観光バスでは、貸切バスのお見積もり・ご相談を承っています。
「まだ旅行の日程しか決まっていない」
「大型バスと中型バス、どちらがいいか分からない」
「この行程でバスを利用できる?」
といった段階でもお気軽にご相談ください。
旅行や送迎の内容に合わせて、最適な運行プランをご提案いたします。

